綱渡り

映画「そこのみにて光り輝く」(呉 美穂 監督)に、山田孝之さんが寄せられたコメントの中に「器用な人間達が作った社会の中で不器用な人間達は素直には生きられない」という一節がありました。

たぶん「器用な人間達」には「器用な人間達」なりに、何かの修羅を抱えているはずですが、確かに「器用な人間達が作った社会」に居場所を与えられない「自分の正直さに勝てない人間たち」の孤独や孤立感にはやはり計り知れない悲しみが横たわっているようにも思います。

両者を隔てているのは何なんだろうと思います。

たぶん「紙一重」なんでしょうね。でも(それぞれの主観においては)峡谷のように深い闇。

友近さんが寄せられたコメントには「人生の底辺を味わったからこそ出てくる言葉、表情、感情」と綴られています。

でも「器用な人間達」だから「人生の底辺」を味わっていないとは限らないんでしょう。

そんな気がします。

誰にとっても喰っていくことは命がけのこと。一歩間違えば、心が壊れてしまう綱渡りです。

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