アート

僕は美術大学の出身です。専攻は芸術学で、専門は観衆論。論文書いて「賞」をもらったこともあります。

でも、最近の僕は、あえてアートな作品つくる必要なんてあるのかな、と思っています。

だって、うちの奥さんと歩いていて、たまたま見上げた夜空に大きなお月様がポカリという風景に出会って、そのとき頬に感じていた風とか。ああキレイだねという気持ちがシンクロしたときの気持ちとか…そういうんで充分にアートなんだろうと思うし、それ以上の「アートな気分」ってあるのかなと思うからです。

毎日の食卓を彩どろうとか、日々の暮らしの道具たちを飾ろうとか、そういうことはいいと思うんですが、額縁に入れるような画とか、パブリック・アート、彫刻…そういうのって庶民の生活に要らないし、オーガニックなことを加味すれば、あらかじめ大地に還っていくことを読み込んだ作品とか以外はたんなる消費ということもできるように思います。

逆に「受け手」がアートなセンスを身につけて、自分の日々の暮らしについての「読解力」を高めていくということは、オーガニックな観点からもとっても有効なことでしょう。無駄に移動のためのエネルギーを消費しなくても、自分の生活を愉しみ、ご近所を楽しむことができるようになるからです。

つまり、21世紀の芸術は、作法とか、たしなみに近いことになっていくのかもしれません。

少なくとも「作品づくり」からは開放されていくような気がします。

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