引用

イングランドという先輩

51kOGHy6iQL._SS400_イングランドというと、つい最近まで「メシが不味い」というイメージが先行してしまって、何だか思考がそこで止まってしまっていたのですが、いやいやどうして、ライフデザインの豊かさには「一日の長有り」というか、学ばせてもらえるところがたくさんあるようです。

かつて「日の沈まない国」といわれた大繁栄期があって、日本でいうなら「中流」が勃興し、その後、工業生産を後進国に譲る中で経済の低迷期を迎えた…そして20世紀型の管理社会なあり方が多くの人々の心を痛め、今の日本のように「うつ病」が社会問題になるような状態があり、そして今、落ち着きを取り戻そうとしている…

僕は1990年代以降のイングランドをあまりよく知りませんが、自虐的なまでに思えた社会状況を脱し、人々は諦めるべきものは諦めるなかで、等身大の、でも、豊かでのびのびとしたライフスタイルを手に入れようとしているようです。

井形慶子さんの著作「イギリス式 年収200万円でゆたかに暮らす」には、高年収や安定した収入をあえて選ばず、ケンブリッジ大学で磨いた読解力をヒッチハイクなバックパック旅に役立てたり、企業幹部を早々にリタイヤして、高齢者の相談員をしつつの田舎暮らしにあてる紳士の豊かなライフスタイルが紹介されています。非・血縁家族の事例にも触れられていて、まさにこれからのアーバンライフ、そのリアルな先駆例が綴られています。イングランドの人々は僕らの先輩格。これからの日本に暮らす僕らには示唆に富んだライフスタイルの「見本」を提示してくれています。

61remUTqPAL._SS500_とんぼの本「英国のOFF 上手な人生の楽しみ方」(入江敦彦著)には、孤独を楽しむことも「OFF」なんだと紹介され、現在のイングランドを「生活大国」と形容しています。日本に暮らす僕らも、たんに収入を減らし、収入の安定感を欠くだけでなく、「経済大国」のわりにはちっとも「生活大国」になれなかった戦後という時代を卒業できればと思います。

終身雇用制の時代を知っている方には、その時代が終わるというだけで不安なのかもしれませんが、どうやら悪いことばかりではなさそうです。24時間、闘えていても「お金だけが家族の絆」じゃぁ、自分も家族も幸福にはなれないですからね。

「イギリス式 年収200万円でゆたかに暮らす」
井形慶子著 講談社+α文庫

「英国のOFF 上手な人生の楽しみ方」 入江敦彦著 新潮社(とんぼの本)

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