黎 明

森博嗣さんの著作「『やりがいのある仕事』という幻想」(朝日新書)は、人は働くために生きているのではないし、仕事をしてるとそんなに偉いのかという本でもあるわけです。同じ朝日新書の「キャリアポルノは人生の無駄だ」(谷本真由美さん著)には、人間、怠け者がスタンダードだし、自己実現を「働くこと」の中だけで考えるのは止めろと書いてあるように思えます。

ああ、だんだん世の中が正直になっているなーと思います。

うちの親たちの世代になると「七生報国」よろしく(「七生報国」=七度生き返って国のために報いること。翼賛体制下のひとつの美徳だった)会社に尽くし、そして稼いできた金で家族に尽くすというのが美徳でしたから、その頃から、ホントは怠け者だったのがオーガニックな人間でしょう。

1961年生まれの僕も「24時間、戦えますか」とかいわれて、じゃぁ、なんで闘っているのかと問われれば、結局、会社の収益のために闘っているのであって、そのためには、自分も仲間も家族さえも犠牲にするといった美徳があった時代の青少年(だった人)です。

勤勉な人でなければならない…なんで?

これ大切な疑問です。

確かにその一方で、まだまだ「24時間、戦えますか」志向の方もいらっしゃるわけですが、確実に「勤勉な人でなければならない…なんで?」の人も増えている…

単純に、全ての国民が「24時間、戦えますか」を志向し、そしてその活躍の場を失っているわけではなく、「七生報国」から「24時間、戦えますか」と長く続いたひとつの時代の終わりを予感しても、次の時代のビジョンやライフスタイルがおぼろげで、だからこそ「ちょっと迷っちゃってる」という人も少なくはないんだろうと思います。

僕もそういう「人」のひとりかな。

でも、一生懸命、考えてはいます。仮説も立てて、実験もしています。

ただ、見本は無いようであるんです。いくつか、自分でやってみててごたえがあったところをまとめてみると、20歳代前半の若者の中にも、そういう意味で先をいってる人はいそうなんです。もちろん、20歳代前半の若者みんながそうということではなくて、ごく一部なんですが、確実に「歩き始めちゃってる人」はいますね。

なんか、見てて黎明な感じがします。

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