しょうがない

「裸でも生きる」の山口絵里子さんのお考えに共鳴してマザーハウスに買い物に行ったとしますね。

そしたら、たいていはがっかりします。

だって、山口さんの考え方や行動を理解し、共鳴し、彼女と一緒に戦っているんだろうなという店員さんに出会えるわけでもなく、再開発ビルのショップにありがちな、ごくごくフツウの店員さんがいるだけだからです。彼らは(山口さんの考えに共鳴する以前に)バッグや革製品に殊更のこだわりがあるわけでもなさそうですし、そんなに接客業が好きそうでもないんで、気が利くこともありません(受けた研修、教えられたマニュアル以上でも以下でもないわけです)。

でも、これがビジネスの世界です。

4月25日(2013年)の「仕事ハッケン伝」(NHK総合)でスタバが取り上げられていました。体験者のIMALUさんが「お客様とのつながりや、感動を与える、幸せを与える、笑顔を与えるというのをすごく大事にされていると感じました」とおっしゃていましたが、…そう、まさにおっしゃるとおり…スタバのサービスって「与える」なんですよね。先に「スタバ」という物語の信徒となったスタッフの方が、お客さんに向けて伝道活動をやっているような…そういう感じ。肝心の珈琲はとんでもなかいものだったり、酷い油のドーナツ喰わされていても、そういうリアルなことはみないようにしようというのがビジネスのルール。値ごろ感はないし(値ごろ感にどころか、ものの割には高いですけれどね)、儲かってる割には店員さんのお給料も安い気がしますが、客さんとスタッフの方が納得しているのなら、仕方がない。異教徒としてある宗教の信徒のみなさんをみているような感じ、遠巻きにしているしかないわけです。

かつて、洗濯機やテレビを買って幸福を実感し、一戸建てのマイホームを持つことができたら幸福を実感した日本人がたくさんいたわけですが、それを間違いだと断罪するわけにはいきませんよね。構図はそれと同じです。

たとえ仮にそれが嘘だとしても、幸福が実感できたり、やりがいを実感できれば、それはそれ。そういう方のことを一概に批判するわけにはいきません。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中