空間と場所

長谷川公一/浜 日出夫/藤村正之/町村敬志 著「社会学」(有斐閣)。その第7章にこういう一文があります。

まずはじめに、場所とは何か。一言でいうと場所は、1人ひとりの人間の身体がおかれた位置との関係で中心づけられていることに大きな特徴がある。空間が抽象的な広がりに力点をおくのに対し、場所は同じ広がりを身体という中心からとらえ返そうとする。地理学者のY.トゥアンが指摘したように「ある空間が、われわれにとって熟知したものに感じられるときには、その空間は場所になっている。」

ちょっと前、NHKの番組で古市憲寿さんが、ご自身が経営されているのか、参画されているのかの会社で、その会社のコア・メンバー3人が集まれば、それがcafeだろうがどこだろうが「会社になっちゃう」みたいなことをおっしゃっていました。「場所」っていうのは、まさに、そういうものなんだと思います。「空間」は動かないで、そこにしかないものかもしれないけれど、僕がそこを「場所」だと思えば、「場所」はどこにでも現出するし、インターネットの世界に中にだって「場所」はできる。そして、個人の志向や、その自由が重んじられる時代になれば「空間」より「場所」…なんだろうと思います。

支配したい人にしてみれば、いつまでも「空間」に縛り付けておきたいのかもしれないけれど、インターネットがある時代になれば、人を「ひとつの空間」に囲い込んでおくことは容易じゃありません(不可能とも言える)。インターネット時代になれば「場所」は、どこにでも連れて歩くこともできるわけだし…

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